富士山、「世界遺産」登録へ大きく前進。今年6月に正式決定へ!

 林野庁の4月30日付けの報道発表によりますと、富士山のユネスコ「世界遺産」への登録可否に関し、文化遺産の評価を行う諮問機関イコモス(国際記念物遺跡会議:ICOMOS)が、世界遺産一覧表への富士山の記載が「適当」との勧告をした、とのことです。

 イコモスは、世界遺産委員会の文化遺産に関する諮問機関。昨年8月から9月に実施された現地調査や推薦書の検討など、1年半にわたる評価の結果、“三保松原を除き「記載」が適当”との勧告がなされました。ユネスコ世界遺産センターにより各締約国に通知されたとのことです。

 今後のスケジュールとしては、今年6月16日から27日まで、カンボジアの首都プノンペンで開催される「第37回世界遺産委員会」において、今回の勧告を踏まえた、正式な決定が下される予定です。

 なお、イコモスによる評価は、今回の「記載(Inscription):世界遺産一覧表に記載するもの」という評価・勧告以外に、「情報照会(Referral):追加情報の提出を求めた上で次回以降に再審議するもの」、「記載延期(Deferral):より綿密な調査や推薦書の本質的な改定が必要なもの」、「不記載(Not to Inscrive):記載にふさわしくないもの」と、全部で4つの区分があるそうです。


《シンフォレストの富士山Blu-ray&DVD》