091127_富士丸「おくる会」のご報告

■すでにご存じの方、参加された方も沢山いらっしゃると思いますが、去る11月22日(日)“いい富士の日”に東京・吉祥寺の「井の頭恩賜公園」野外ステージで行われた富士丸をおくる会について、写真を中心に、参加させていただいたご報告を致します。(富士丸急逝の記事はこちら
午前11時、予定通り、父ちゃんこと穴澤さんの挨拶から会はスタート。
あとは順次、上手からステージ上にあがり、「富士丸写真ギャラリー」となったステージ奥をゆっくり鑑賞しながら、下手で穴澤さんとご挨拶する、という流れになります。

会が始まると、ステージ上はご覧の通り、開始前から集まっておられた沢山のファンの方々で一杯になりました。



写真ギャラリーにそって、沢山のお花が手向けられました。

穴澤さんは会の間中ずっと、一人ひとりの方と丁寧にご挨拶を続けられていました。



富士丸をおくるための列は、途絶えることなく続きます。

井の頭公園の色付いた木々と足元に敷き詰められた落ち葉が、しめやかに進む会を優しく包み込んでいました。

終了間際には、ご覧の通り、写真ギャラリーの足元には、沢山のお花が溢れんばかりに並びました。


予定の15時を回り、穴澤さんの最後の挨拶とともにおくる会は終了。

最高気温でも約10℃、北の風、という寒い一日ながら、会終了の時刻でもこんなに沢山のファンの方々が残っておられました。
井の頭池
午前中からずっと雲に覆われた怪しい空でしたが、おくる会の間は雨に見舞われず、小雨が降り出したのは、穴澤さんの最後の挨拶が終わり、解散となった直後。
富士丸の会らしい、不思議なほど見事なタイミングでした。
ありがとう、富士丸。
お蔭でみんながじっくり思い出を共有できたよ。
沢山の方々が気持ち一つで協力し合い、沢山の方々が集い、沢山の方々が見守った、本当に素晴らしいおくる会でした。
この会の様子は、日経トレンディネットのL-Cruiseの11月24日付けの記事「富士丸はやっぱり晴れ丸!の巻」でご覧いただけます。それによると、約1,250人の方が参加されたようです。
また、ブログ『富士丸な日々』では「おくる会と今後について」という記事で紹介されています。


さて、ここで、ギャラリーに飾られていた「ひとりと一匹」の写真2点について、記念にキャプション付きでご紹介します。

これは、DVD『富士丸な日々 アナザーストーリー・アナザーデイズ』のロケで裏磐梯の小野川湖を訪れた時のワンシーンです。(庄助キャンプ場の辺りです。)
2006年10月26日の早朝6時半、朝日を浴びて、富士丸のはいた息もオレンジ色に染まっています。
富士丸は4歳でした。
朝日と湖に対して、絶妙な位置に「ひとりと一匹」が立ったので、とにかくこの瞬間を逃すまいと必死でシャッターを切った際の一枚です。
まさに“写真は一期一会”といわれる貴重なひとときです。

これは、DVD『富士丸な日々 アナザーストーリー・アナザーデイズ』の発売記念インストアイベントツアーで北海道まで行ったときの帰り道、最終日に岩手県の安比高原で撮影したものです。
2007年4月24日の朝、“ふれあいの丘”と呼ばれるエリアで快晴に恵まれて撮影できました。
富士丸は5歳でした。
左奥の白い部分は雪です。まだ春になりきれていない高原の、緑と白と赤い木々と、そして青空の絶妙な色合いに「ひとりと一匹」が溶け込んでいます。
5泊6日という長旅をまもなく終える安堵感が「ひとりと一匹」にも、シャッターを押す手にもあったのか、とてもゆる~い平和な空気が収められていると思います。
以上、ご報告とさせていただきます。(P)